絵手紙のすすめ 私が今年、興味を持ったもののひとつに<絵手紙>があります。 春先に何気なく新聞を見ていた時に、その言葉が目に留まったのがきっかけでした。 絵手紙というのは、読んで字のごとく、絵を描いて言葉を添える手紙のことです。 描くものは、花や野菜、自分の身のまわりのもので、とにかく何でもOK。 官製ハガキや画仙紙のハガキに、墨やペンで輪郭をとり、絵の具や色鉛筆など 自分の好きな素材を使って色をつけていくのです。 これなら描けそうだと簡単に思いましたが、私自身、絵を描くのは学生の時以来のことで、 初めは緊張して筆を持つ手がふるえるほどでした。 また、ハガキいっぱいに大きく、おおまかに描くことがコツなのですが、 こぢんまりとしか描けなかったり、思ったような色が出せなかったりと失敗談も いろいろあります。 しかし、何枚か描いているうちに花に愛着をおぼえたり、物に対する観察力も ついてきたりして、描くことが楽しくなってきました。 それからというもの、仕事や家事の合間に下手な絵手紙をせっせと描いては、 気が置けない人達に出しています。 相手の方にも喜んでいただけますし、何といっても相手からも同様の返事が届いた時は とても嬉しいものです。 コードレス電話にポケットベル、携帯電話といった便利な通信機器が大はやりの時代 ですが、絵手紙のやりとりは本当に楽しいものです。 あなたも「お元気ですか」の言葉を添えて、絵手紙をあの人に出してみては いかがですか。 ▲以前、自治会の役員(広報委員)をしていた時に、特権を生かして載せた拙文です(^^; (自由が丘ニュース 1995.12.20 第198号より) |